こぼれ話


月代と日代についてのちょっとしたお話を載せていくページです。

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月代と日代の関係性

日代が能力を扱うには、対象の正確な情報 ……すなわち特殊な目から受け取った視覚情報が必要となる。故に目を奪われた日代は、記憶に残っているモノに、記憶にあるのと同じ出力での能力しか使うことができない。
そのため、目が見えなくなった日代が月代を復元した場合、その成長・老いを妨げ、完全な元通りにしてしまう。つまりは不老、かつ不死の状態を疑似的に保つことが出来るのである。
これを利用するため祭司は、日代に特定の月代の情報を覚えさせた後、その目を抉り取るようになった。
それは日代を物理的に、 月代を精神的に縛ることとなり、結果、不老不死の兵器を首に枷をつけた状態で生み出すことに成功した。月代が何か不祥事を起こした場合、自力で屯所から出ることすら難しい日代が人質として扱われるのは自明であり、少なからず彼ら日代の人生を奪ってしまったという負い目を感じる月代にとって、日代の存在はその謀叛を防ぐ枷となっている。

二種類の声

月代は二種類の声を使い分ける。

一つは日常生活に使っているもの。もう一つは月代としての能力を帯びたもの。

後者は人によって鐘の音に聞こえたり、笙の音に聞こえたりする。

声の要素と気

月代の声はその高さによって操れる気が違い、大きさ、形によってその気の形状が変わる。

月代はそれらを組み合わせることで様々な攻撃手段としているのだが、その調整は途轍もない緻密さを要する。

そのため、月代の能力評価の基準は、身体能力の良し悪しではなく、主にその調整の巧拙にある。