怪異を狩る能力を持った者たちのこと。

笙や鐘の音に似る不思議な声によって気を操り、モノを生み出し、道理を変える。

その全てが祭司直属の兵として紫微衛府に属している。

謎が多く、不老不死だとか亡霊だとかいう噂がついて回る。


見たことのあるものを“見た当時の状態”まで戻す能力を持った者たちのこと。

月代には操れない生死に関する事柄も能力の範疇。

一人の月代に一人の日代が充てられることになっている。


日も月も沈んだ夜。

川の底を覗いたり、扉の向こうを覗いたり……

なにかを“覗”いてしまうと、その向こう側からやってくる異形。

「返せ、返せ」と鳴きながら、人を喰らい、彷徨い歩く。

ただ、何を「返せ」と言っているのかは不明。


の君主。

老いず死なず、

少なくとも一代で七百年はこの国を治め続けている。

しかしそのせいか、祭司というのが人名なのか役職名なのか、民衆の間での区別は曖昧になってしまっている。


温暖で安定した気候・土地を持ち、職を失っても生きていけるほど恵まれた島国。

唯一の欠点は、怪異の存在。

不用意に怪異を招くことが無いよう、日と月が落ちると目隠しをして眠りにつく習慣がある。